サイバーエリアリサーチ株式会社

1.2.1 IPアドレスクラスを使った割り当て

クラスによる割り当て

インターネットの普及初期段階では、IPアドレスはアドレスクラス単位で割り当てられました。IPアドレスはネットワーク部とホスト部の長さによってクラスA・クラスB・クラスCの3つのアドレスクラスに分けられています。クラスA→クラスB→クラスCの順に、ネットワークの数が増え、反比例して接続できるホストの数が減少します。 クラスはIPアドレスの先頭数ビットを確認することで見分けることができます。
IPアドレスクラスについて詳しくは「1.1.3 IPアドレスクラス」で解説しています。

ネットワークの大きさとクラス

3つのクラスの違いは、割り当てられたIPアドレスによって形成できるネットワークの大きさです。それぞれ異なるサイズの組織・企業や利用目的が想定されています。
クラスAは、ひとつのネットワークにたくさんのコンピュータを接続する必要のある大きな組織での利用を想定して作られました。ネットワークの数は126個しかありませんが、それぞれのネットワークに約1600万台ものコンピュータを接続することができます。
一方、クラスBは中規模の組織やネットワークで利用することを想定しています。使用できるネットワークは16,384個で、それぞれのネットワークに接続できるコンピュータが約65万台となっています。
そして、クラスCは小規模の組織やネットワーク用です。それぞれのネットワークには254台のコンピュータしか接続できませんが、使用できるネットワークは約209万個もあります。

クラスによる割り当ての欠点

クラスによるアドレスの割り当ては「IPアドレスが効率的に使われず、浪費されてしまう」という問題をはらんでいました。
選択できるネットワークの大きさが3種類しかなく、しかもそれぞれに大きな開きがあることが主な理由です。例えば、ネットワーク上に30台の機器を接続したいとします。クラスによる割り当てを受ける場合、クラスCのアドレスブロック(連続したIPアドレス)を1つ割り当ててもらうことになります。実際に使われるIPアドレスが30個なのに対して、224個ものIPアドレスが使われずに浪費されてしまいます。
IPアドレスの浪費を防ぐためには、ネットワークの大きさを柔軟に選択できる仕組みが必要でした。そこで考え出されたのが、「CIDR (Classless InterDomain Routing) 」という新しい割り当ての仕組みです。ネットワーク部のビット数を1ビット単位で指定することで、ネットワークの大きさがより柔軟に選択できるようになりました。
これに関しては「1.2.2 CIDR (Classless InterDomain Routing) による割り当て」で詳しく解説します。

まとめ

  • インターネットの初期、IPアドレスはアドレスクラス単位で割り当てられていた。
  • 3つのクラスは、それぞれ異なる利用者や利用目的が想定されている。
  • クラスによる割り当てには、IPアドレスが浪費されてしまうという問題がある。

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